FGMの診療報酬点数は血糖自己測定器加算の項に記載されています。
①入院中の患者以外の患者であって、強化インスリン療法を行っているもの又は強化インスリン療法を行った後に混合型インスリン製剤を1日2 回以上使用しているものに対して使用する場合は、1か月につき1250点になります。この場合、血糖自己測定用のセンサーの費用は1250点に含まれます。
*FGMセンサーの個数は記載されていませんのでセンサー1個で2週間連続測定できますので1年(52週)に26個必要なりますが、施設によっては1か月に2個、年間48個(→24個の間違い)と決めている場合もあるようです。月に1個で1250点を算定しているところもありましたが・・・
②①以外の場合にFGMを使用する場合はFGM以外の血糖自己測定をした回数を基準に算定することになっています。例えば月に30回自己血糖測定を行っている場合は465点算定します。月に30回の血糖測定とFGM1枚使用した場合も465点になります。2枚、3枚使用しても465点しか算定できません。
CGMは使用する個数により費用が異なり1か月に2個、4個、5個で持続血糖測定器加算1320点、2640点、3300点になります。さらに血糖値による更生が必要であり血糖自己測定器加算分も必要になります。
*当院では②の場合、FGMセンサーを1個で2週間測定し、残りの期間を自己血糖測定60回以上測定するように指導しており、FGMセンサー1個と自己血糖測定用センサーを60~90回分お渡しし830点を算定しています。
★費用の具体例(インスリン強化療法を行い検尿、血糖値、HbA1cを測定しリスプロ1本、デグルデグ1本を院内で処方した場合、点;省略)
AB:FGMは血糖自己測定器加算に含まれるため血糖自己測定器加算を算定する場合、リブレセンサーは算定できません。全額医院負担になります。
C:基本FGMのみの使用になりますが、前述のようにFGMは精度上の問題がありSMBGは必須です。SMBG用のセンサーは算定できず医院負担になります。
D:原則CGMセンサーは1週間毎で交換するため月に4個必要です。血糖値による更生が必要であり患者負担が最も高くなります。

 

A

B

C

D

 

血糖自己測定
60回以上

血糖自己測定
30回以上

リブレセンサー2~3個

CGM用センサー4個

 

リブレセンサー1個

リブレセンサー1個

血糖自己測定用    センサー

血糖自己測定
60回以上

血糖自己測定器加算

830

465

算定できない

830

血糖自己測定器加算(間歇スキャン式持続血糖測定

算定できない

算定できない

1250

持続血糖測定器加算

2640

共通項目

再診料73、外来管理加算52、明細書発行体制等加算1、在宅自己注射指導管理加算750、注入器用注射針加算200、尿一般26、HbA1c49、グルコース11、迅速検査加算30、血液学的検査判断料125、生化学的検査判断料144、血液採取35、インスリンリスプロ1本140、インスリンデグルデグ1本244

合計保険点数

2710

2345

3130

5350

費用(3割負担の場合)

8130円

7040円

9390円

16050