当院で使用しているインスリンポンプはメドトロニック社製、ミニメド™770Gとテルモ社製、メディセーフウィズです。今回はミニメド™770Gの機能について紹介します。

インスリンポンプのメリット

・ポンプでは超速効型インスリンを持続注入しています。ペンで注入するような針を刺したり消毒したりせずいつでも簡単にインスリンを注入することができます。

・いつでも簡単に注入できますから、食前のインスリンが少なく食後高血糖になってしまったとき簡単に補充できます。また基礎インスリン(ピンクの線)の増減が可能なので血糖値が上がりやすい時間、下がりやすい時間に増減して低血糖、高血糖になりにくいよう調整することができます。

【770G+Dexcom こまめにインスリン注入することで高血糖に対応しやすい。血糖値が上がりやすい時間帯はあらかじめ基礎インスリンを増量しておくことができる】

ミニメド™770Gには620G(2世代前のポンプ)になかったスマートガード機能があります。スマートガード機能は低血糖になった時、もしくは低血糖になりそうな時に基礎インスリンを停止する機能です。低血糖になる前に基礎インスリンが停止、その後、高血糖になってしまったことがわかります。当院ではポンプ停止後の高血糖を予防するため持効型インスリンを併用する方が多いです。

 

【770G+SAP スマートガードシステムが作動して低血糖を予防している】

ミニメド™770Gには640G(1世代前)になかったオートモード機能が使用できるようになりました。オートモードとは持続的にインスリンを注入するのではなくて、5分に1回現在の血糖値に合わせてインスリンを少しずつ注入するシステムです。血糖値が高いときには多く、逆に低いときには注入しないため血糖値の変動が極めて少なくなりました。欠点としては血糖測定回数が増えることですが、利点はポンプが“ある程度”自動的に血糖を調整してくれるので血糖値をさほど気にせずに生活することができます。特に仕事中に血糖値をさほど意識せずにいられるため仕事に集中できるといわれる方が多いです。また、深夜の低血糖は激減します(少しコツは必要ですが)。

【ポンプ+Dexcom 高血糖、低血糖に対して頻回に自己調整を行っている】

【770Gオートモード 頻回な自己調整が明らかに減少、低血糖も減少している】

・デメリットは

  • なんといっても費用が高い。これが最も大きな問題です。
  • ポンプのカニューレが邪魔になるかもしれません。
  • テープにかぶれることがあります。