糖尿病の最新治療について
昨日、ゾルトファイ(トレシーバとビクトーザの合剤)の研究会がありました。最後の質問でソルトファイはどのようにドーズ(インスリンでいう単位)調整をしますか?とありました。
答えは簡単、フリースタイルリブレを使えば一目瞭然なわけです。
フリースタイルリブレ
ゾルトファイは新薬扱いのため2週間に1度の受診が必要です。例えば、本日で3回目受診のヒューマログMIX50の3回注射(前医の指示は22-14-14単位)+ビクトーザ0.9mgの患者さん。フリースタイルリブレで見ると血糖値が全体的に高いのが一目瞭然。夕食は糖質制限をしているので夕食前のMIX50も不要なのも一目瞭然。いずれにしても基礎インスリンが必要なデータでした。ビクトーザ0.9なのでゾルトファイ25ドーズに変更しフリースタイルリブレを装着。当然、2週間後に再診予約でリブレのデータを見るわけです。そこで治療薬を調整し2週間はSMBG、再び2週間後にはフリースタイルリブレを装着。これを繰り返せば必ず?(本人のやる気次第という話もありますが・・・)血糖値は改善します!2型糖尿病でインスリン治療をされている患者さんは是非、フリースタイルリブレを使用してください。保険適応なので担当の先生に頼んでみましょう!!!
で、新しい血糖の目標値。HbA1cももちろん重要ですが、時代はTIR。皮下のグルコース濃度が70~180にある時間が70%以上。
これが最新の標準的治療の目標です。
いよいよリブレも保険収載されそうです。点数(費用)はまだ未定のようですが、広くインスリン治療をされている方々に使用してほしいものです。当院ではすでに100名程度の患者さん(1型糖尿病50名、2型糖尿病50名)に使用しました。Dexcomに変更した方も多いのですが、残念ながらかぶれで離脱された患者さんが5名ほどもおられます。継続されている方々は低血糖もほとんどなくなり、当然高血糖もなくなり血糖コントロールは改善、何より安心してインスリン治療を行えています。
ましたに内科クリニック